COSME KITCHEN JOURNAL

この便利な世の中の文化を維持・進化させるために、
自然界に学び、共存共栄できるような暮らし方、
自然に負担を掛けない有機的なライフスタイルを提案していくという意味でのFeel Nature。
Sustainabilityとは持続可能性。つまり、環境や社会にやさしいということ。
未来もずっと、現在のような環境下で人類が地球上で生活し地球上のすべての人が
できるだけ平等に社会的恩恵を受けられることを願っています。

COSME KITCHEN JOURNAL  INDEX

カタログ掲載全アイテムを見る

綺麗を呼び込む 女の直感力

〈第1章〉
直感力ってなんだろう。ひとつにそれは、人の心が読めること。

たとえば女子会で、たとえばホームパーティーで、会話の中心になる人、聞き役に回る人、いまひとつ場になじめない人……。あなたの場合はどれだろう。みんなでテーブルを囲むと、人それぞれいろんなポジションに置かれるけれど、あなた自身どこへ行っても、きっといつも同じ役割を果たしているのではないかと思う。
つまり会話を引っ張っている人は、いつどこに行っても引っ張っていて、聞き役はいつどこ行っても人の話を聞いている……。
そして、大切なのはここ。いつも同じ役回りを果たすからこそ、女子会やホームパーティーがあるたびに、好感度を増やす人はいつも増やしていくが、そうでない人はいつも好感度を増やせない。
なぜなら、同じように会話の中心になっている人にも基本的に2種類いて、どんな話題でも人を惹きつけ楽しませ、素敵な人だなと思わせることができる人と、周囲の共感を得られずに1人でしゃべってしまう人がいるから。同じように、聞き役にも、なんだか存在感を放ち人を惹きつけてしまう人と、全く印象に残らない人の2種類がいるからなのだ。
その違い……それを分けるのが、直感力なのではないかと思う。
どういうことかと言えば、直感力とは「物ゴトの本質を状況に応じて瞬時に感じ取る力」。つまり、その場に居合わせる人たちが、それぞれ考えていることをまさに直感で感じとり、誰も傷つけないよう、誰にも反感を買わないよう、誰もが幸せな気持ちになる"会話の流れ"を自ら作っていける。そういう直感力のある人が、会話のたびに好感度を増やしていけるということなのだ。
聞き役に回る人にも、ちゃんと直感力があれば、きちんと人の話を聞き、何か"ひとこと"言うべきところで、気の利いたことが言えるからこそ、人の心をつかめるのだろう。
もっとわかりやすく言うなら、いわゆる"空気が読める読めない"と言うのも、直感が決めるもの。空気は、まさに感覚でしか読み取れないもの。具体的な判断材料は、ハッキリ言ってどこにもない。ただただ目に見えない気配のような場の空気を、肌で感じ、心で思い、脳で読み取る……そういうことが瞬時にできるのが直感力なのだ。でも今その一方で、"空気を読みすぎる"のはNG、人間関係には今、さらに高度なルールが生まれている。空気を読みすぎると作為的に見えるほど、人間関係ってデリケートなものなのだ。でもそこまでの微妙な空気を読めるのが、すなわち直感力!
今、自分が何をすれば良いか、何を言えばいいか、どう振る舞えばいいいか? そういうことがわかるって、要は、人と人との間に、心地よさや幸福感をもたらせる素晴らしい能力なのだと思う。
だからこそ、誰からも愛される魅力的な女性になるためには、この直感力が絶対不可欠だって、きっとわかったはず。
美しさをいくら磨いても、愛されなければ意味がない。直感力を磨くことは、女にとって美容と同じくらい大切なこと。まずはそれを、心に刻みつけたい。

齋藤薫

齋藤薫 美容ジャーナリスト/エッセイスト

女性誌編集者を経て独立。女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザー、NPO法人日本ホリスティックビューティ協会理事など幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。最新刊は初めての男モノ『されど、男は愛おしい』(講談社)。また『“一生美人”力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)他、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など多数。