女性ホルモン分泌のカギは脳と卵巣
女性の美容と健康を守る、いわばお守りのような働きを持つ女性 ホルモンですが、その分泌塁は女性の一生を通じてティースプーン1杯ほどのごく少呈です。卵巣から分泌されたホルモンは血流にのって全身に行き渡り、潤いのあるみずみずしい肌、ツヤのある髪の毛、丈夫な骨、気持ちを安定させ、脳の活性化をし、心臓や血管の病気を予防する働きまで!女性の体と心をまるごと守ってくれているのです。
大切な女性ホルモンですが、どのように分泌されるか知っていますか?子宮の左右にあるアーモンド大の2つの卵巣。生まれたての女の子の赤ちゃんの卵巣には約200万個の卵(原始卵胞)が詰まっています。思春期になると脳が卵巣にけて「そろそろ排卵させますよ。生理が始まりますよ~」と指令を送ります。すると卵巣の中の卵(原始卵胞)がいくつか成長し始め女性ホルモンのエストロゲンを分泌します。十分に成熟した卵(成熟卵胞)は脳からGo!の指令を受けて卵巣から飛び出す、これが排卵です。
排卵を境にもうひとつの女性ホルモンであるプロゲステロンが分泌されはじめます。もし受精があればプロゲステロンの働きによって糖や水分をため込み体温は高い状態になり妊娠を維持させますし、受精が無ければ子宮内膜は剥がれ月経となります。
脳からの指令を受けて分泌されるエストロゲンとプロゲステロン。時にうまく指令が伝わらないことがあります。心配事や生活のリズムの乱れ、ダイエットなどが原因となりふたつのホルモンのバランスが乱れてしまうことがあります。
これが40代後半になると卵巣内の卵の数が急激に減少し、ホルモンの分泌も激減します。脳からの指令を受けて卵巣から排卵させようとしても、すでに卵巣の中には卵が少なくなっている。卵が無いのだからいくら指令を受けてもエストロゲンは出ません。それでも脳はしつこく卵巣に対して指令を送り続ける…これが脳の働きを疲れさせるためにホットフラッシュや気持ちの落ち込み、心臓がドキドキしたり、眠れなくなったり、ひどく疲れたり…という自律神経失調の症状が出てくるのです。そしてその症状によって日常生活に支障をきたすことを更年期障害といいます。年代問わず定期的な婦人科検診は受けてくださいね。そして何でも相談できる、かかりつけ婦人科医を持つと良いでしょう。
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