Kaoru Saito’s Column

FULLMOON

2024年1月 獅子座の満月🌕

久しぶりの再会、
顔が美しく変わっている人と
そうでない人は、
何が違うのか?

●美しく成長する人にはあって、
美しくなれない人にないものとは?

人間の顔は、面白いほどよく変わる。もちろん個人差はあって、あまり変わらない人と激しく変わる人、美しく変わる人とそうでない人がいるのは確か。どっちにしろ自分ではあまり気づいていない、毎日毎日見ていると、その変化がわからないのは視覚のいたずら。だから久しぶりの再会の時、相手をびっくりさせるようなことが起きるのだ。

じゃあ美しく変わる人とそうでない人は、何がどう違うのか? 子供から大人になる過程で、1番大きく影響してくるのは、ずばりセンスであると思う。センスがあるとどんどん美しくなり、ないと美少女も普通になってしまったりしがち。
センスとは、美意識と訳してもいいし、バランス感覚と言い換えてもいい。両方が揃っている人は、間違いなく美しく成長し、大人になっても美しくなり続けるはずなのだ。

●バランスの悪い人はやっぱりバランスの悪い顔になっていく?

つまり、大人になってからも顔立ちは変わる。ではそこで美しさを失っていく人は、一体何がいけないのか。ここに関わってくるのが精神的なバランス。なんだかバランスが悪いなぁという人は、顔立ちもなんだかバランスが悪くなっていく。
周囲から日頃“変わった人” “変な人”と呼ばれている人は、やっぱり美しく変わってはいかない気がする。心が歪んでいれば、やっぱり顔も歪んでいく。少なくとも笑顔は美しくない気がするのだ。

逆に、心の整った人は、顔も整っていく。人にとって心地の良い顔になっていく。いわゆる美人じゃなくても美しく見える顔ってあるはずで、それは言い換えれば人から見て気持ちの良い顔。
美人の黄金バランスってあるけれど、それとは別に、官製ハガキとかパルテノン神殿とかに共通する“黄金分割“と呼ばれる比率があって、あれは要するに感覚として人が最も心地よく感じる比率であるらしい。美人の黄金比ではなく、むしろそちらの普遍的黄金比を描く顔になっていくと言っても良いのかもしれない。

●まず整った心で、
毎日鏡を見ることが大前提。

ちょっと怖い話だけれど、昔の修道院など、鏡がない、鏡をあえておかない環境では、顔立ちが変わってしまうと言う。3ヶ月鏡を見ないと明らかに顔が変わる、そんな説もある。
それは言い換えれば、鏡を見ることで人は自分の顔を毎日確認し、顔に自分の意志を載せているのである。どこかで自分の思い通りの顔立ちにしていく見えないベクトルが働いていると言うこと。

だから毎日、もっともっと丁寧に、自分の顔を鏡で見よう。美しく整った心で。久しぶりに会った人を驚かせるほど美しく、そして毎日会う人をも気持ちよくさせる顔になるために。

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Kaoru Saito

齋藤薫

美容ジャーナリスト
/エッセイスト

齋藤薫

美容ジャーナリスト/エッセイスト

女性誌編集者を経て独立。女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザー、NPO法人日本ホリスティックビューティ協会理事など幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。最新刊は初めての男モノ『されど、男は愛おしい』(講談社)。また『“一生美人”力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)他、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など多数。