Kaoru Saito’s Column

FULLMOON

2025年8月 水瓶座の満月 🌕

女性は1ヵ月に1回、驚くほど美人になる。
それも1つの生命の神秘、と知っておく

●1ヵ月に1回。肌ばかりか、
顔立ちまで整うのは一体なぜ?

昔から、ある不思議な現象に気づいていた。月に1回、ほんの1日か2日だけ、「今日はキレイ」と自分なりに思える日があった。 肌がつるんとなめらかで透明感があって、化粧のりが妙にいい。でもそれだけじゃなく、明らかにいつもより顔立ちが整っている。そんなことってある? 最初はひどく不可解だったが、毎月そういう日がやってくるので、ある時ようやく気がついた。

排卵日! そう排卵日直前に女性は全員が紛れもなく、1ヵ月で1番キレイな自分を自覚することができるのだ。じつは、海外のある大学が本気でその研究に取り組み、排卵日直前に、女性たちが顔立ちまで変わり、明らかに美人に見えることを証明しているほどなのだ。

生理が終わってから排卵日まで、女性ホルモンが優位になって、肌の調子が良くなり、精神的にも安定することはたぶん誰もが知っている。でも、排卵日直前の1〜2日。顔まで整うという仮説を実証したのだ。
女子学生たちをモニターにして行った研究は、単にカタチの美しさだけではない、男子学生を起用した調査で、”その日の女性”が性的な魅力も格段に高めることも証明したのだ。

でもなぜ、顔立ちまで整うのか? なぜ性的誘引能力まで宿してしまうのか? 単純に考えて欲しい。人間も動物だからである。
種の保存のため、生殖能力があることをオスにアピールするためである。もちろんそんな自覚は本人にはないけれど、地球の摂理の1つとして、異性の心を捉える容姿になる、それが排卵日直前の女性たちなのである。



●ルッキズム以前に、
女性の美しさは人類繁栄のためにある?

顔がむくんだり肌色がくすんだり、またニキビができたりと生理前には黄体ホルモンが優位になるために、いろんなネガティブ要素が増えるが、それと全く反対に排卵日前はむくみがなく、輪郭まですっきりと引き締まる一方、たっぷりの潤いによって頬がふっくら、唇までちょっとボリュームアップ。瞳がウルウル潤んで見えたりとパーツパーツの美しさも含めた総合的な美しさは、まさしく"自分の最も美しい顔"がそこに現れることを意味しているのだ。

そればかりか体臭も美しくなり、体つきも女性らしい丸みが増すと言われる。確かに排卵日直前に、バストアップすることに気づいていた人は多いはずだが、結局のところそれも異性の目を惹くためだったということ。言い換えればそれは、動物たちの求愛行動と同じ。それこそ孔雀が羽を広げるのと同じなのだ。
ただ動物の場合は、メスの気を引くためにオスがそうした目に見える求愛行動を起こすことが多いとも言われるが、人間は逆。 女性が選ばれる立場にあると言うのはちょっと悔しいけれど、ルッキズム論争以前に、女性が美しくなることこそ人類繁栄の鍵であることを物語る。



●だから夜明けとともに起き
夜更けと共に眠るべき

もちろん個人差もある。美しくなる実感はないと言う人も少なくないはずだが、自分では気づかなくても"その日"は気配の美しさで人の心を捉えている可能性が極めて高い。
そういう特別な日を無駄にしない、そういう生き方だってできるはず。
そして何より、自分の中にも息づく"生命の神秘"そのものにも気づくべきなのだ。人間はいかに進化しても、動物的な本能を持ち続けていくということにも。そう考えると、多少とも生き方が変わるのかもしれない。

人類は生まれてからほとんどの時代、極めて原始的な状況の中で生きてきたわけで、たとえばだけれど、夜明けとともに起きて夜更けとともに寝る……みたいなことも、人類は太古の昔からずっとそうやって生きてきたわけで、いわゆるサーカディアンリズムに逆らうことが体調を崩す一因となるという説は、やっぱり本当だったのだと思うべき。そして、大地が育んだもの、また海が育んだものをこそ、添加物なしにそのまま口にしていることが、人類の正しい食事なのだということにも改めて説得力が生まれてくる。
すべてのことに意味がある……私たち人間が持っている機能にも、全て意味があることなのだ、そう考えるほどに、正しい答えが見えてくる。人はどうやって生きていくべきなのかという正解が。



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Kaoru Saito

齋藤薫

美容ジャーナリスト
/エッセイスト

齋藤薫

美容ジャーナリスト/エッセイスト

女性誌編集者を経て独立。女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザー、NPO法人日本ホリスティックビューティ協会理事など幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。最新刊は初めての男モノ『されど、男は愛おしい』(講談社)。また『“一生美人”力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)他、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など多数。