暖かな春うららの陽気に誘われて、いつもの犬の散歩も心なしか軽快になってまいりました。寒さが大の苦手で気取ったおしゃれをしていても、3月までは背中のホカロンが欠かせない私。毎年、暦の上では春とされる立春を首を長―くして待ち侘びており、2月の節分を大事な家族行事としているのも、精神的には春の始まりをとっとと宣言してしまいたいから。「さぁ、ここからエンジンかけます!」的なケジメのような、はたまたよっこらしょ、と重い腰をあげるような。今年もまさに褌を締め直す思いの節分でありました。
さて、新しい生活や出会いの多い春の始まりは、三寒四温の不安定なお天気。12月から2月に見頃を迎える寒椿から桜へと季節の花は移り変わっていきます。毎年あっという間に散ってしまう桜は、儚きを愛でる日本人にとって特別であり、誰にとっても忘れられない人生のシーンがひとつやふたつあるはず。まぶたを閉じれば蘇ってくるのは、大学進学で実家をでた18歳の春。空港まで送ってくれた父の車からみた桜の景色に、「ここに帰ってくることはあっても、住むことはもうないのだ」と、急な悲しさがこみ上げてきました。慣れない長女の子育て期は、バギーが嫌いで乗せると絶叫する我が子を連れて桜の咲く公園に通い、幸せなのに一抹の孤独感。さらに父が亡くなった年は、家の近くの桜のトンネルを車で通ると、ヒラヒラ舞う花びらに涙が止まらなくなったことも。春と桜はひとを惑わせ、ハートを揺さぶる何かが潜んでいる気がしてなりません。こう書いているうちに自己発見。私は本来、楽しく幸せな時にも急な影が心に差すことがままあり、どうにもこーにも根暗疑惑が漂います。気持ちが深い穴に入ってしまわないよう、おしゃれと読書、そしてひととの対話が、「生きる処方箋」だと気づいたのはコロナ禍の春だったと思いだしました!
そしてまた今年も、春と桜によって掘り出される、感情の昂ぶりが再びあるのでしょうか?
でも……それがあることはけしてネガティブなことではないのです。人生とは『喜びも悲しみも幾度年月』(1957年公開映画。激動の昭和史が背景の名作。全国各地を舞台に繰り広げられる、灯台守夫婦の絆と人生の哀歓を描く)。吹雪の冬も花咲く春も悲喜こもごも、ぜんぶの感情があることが生きている証であり、その中で自分がコントロールできることに注力するのが現時点での私の正解。昨年、アメリカで800万部以上売れて大ヒットした『THE LET THEM THEORY』の著者、作家のメル・ロビンズの「他人や状況をコントロールしようとするエネルギーを手放す、
ほっとけ理論」に少なからず感化され、それは私の新しい処方箋となりました。
桜の美しさに感激し、ハートを揺さぶられ、気持ち昂る季節。ちなみに2026年は毎日運動の習慣もプラスしたので、最新のmy生きる処方箋は、「おしゃれ、読書、対話、他者のコントロールを手放し、運動する」。いつも無理してポジティブでいる必要はなく、その時々の自分にフィットする「生きる処方箋」をみつけられるといいですね、GOOD LUCK♡