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みなさん、こんにちは。
国産オーガニックブランドのアムリターラ代表、アンチエイジングの鬼 勝田小百合です。
先日、新宿御苑を散歩してみたところ、まだ1月後半なのに桜が咲いていました。最初は梅かと思いましたが、よく見るとこれは寒桜の一種である「薩摩桜」で、可愛いメジロたちが花の蜜を吸っていて、まるで夢のように美しい光景でした。
少し早いですが、確実に春は足音を立て始めている。四季のある国に生まれた幸せをかみしめたひと時でした。
さて、連載も7回目。
忙しい毎日でも「絶対10回まではやる!」と周囲に宣言したので、残すところあと4回。
今年58歳となるアンチエイジングの鬼の最新研究のつぶやきを、とくとご覧あれ(笑)!
ということで、今日はビタミンCについて書いてみたいと思います。
アムリターラでも7年前から植物まるごとで作った未精製のビタミンCサプリを作っていますが、ビタミンCはオメガ3と共に、どうしてもどうしても鬼として外せない栄養素です。
多くの動物は、ビタミンCを肝臓でブドウ糖から合成出来ますが、人間は出来ません。
人間以外でビタミンCを合成出来ない動物は猿、チンパンジーなどの霊長類、コウモリ、モルモット、一部の鳥類や魚類だけで、犬も猫もその他多くの動物は体内でビタミンCを作り出せるから欠乏症にはなりません。
最新の説では、人間がビタミンCを合成出来ないのは、寄生虫との戦いの中でビタミンCの体内合成がないほうが自身の生存に有利に働いたからだとも言われています。
じゃあ人がビタミンCをまったく摂らないと、どうなるのでしょうか?
数日ならただちに命に関わるようなことはありませんが、そのうちとても疲れやすくなり、だるくなってきます。そして集中力が低下し、イライラしやすくなります。
肌荒れしてきて、乾燥も感じ、風邪を引きやすくなったり、ちょっとした怪我でも傷の治りがやけに遅い……。
もっと経つと、歯茎から出血しやすくなり、歯がぐらつくなど歯にトラブルが出ます。
ぶつけた覚えのないところに痣や内出血が!そして筋肉や関節が痛くなりやすくなり、肌荒れや乾燥もどんどん悪化し、髪の毛も抜けやすくなり、貧血も起きます。
もっと経過すると食欲がなくなり、体重が落ち、心臓機能に問題が出てきます。さらに進行するとうつ状態、そして呼吸困難、身体の各部位からの出血といった症状(壊血病)が起き、最後には死んでしまいます。ひえーーーーー!
もちろん普通に生活していれば、まったくビタミンCを摂らないなんてことはないと思うので、ここまでになることは現代では考えられません。
ただ、アンチエイジング的にちょっとどうしてもはぁはぁしてくるのは、マウスちゃんでの実験ですが「ビタミンCを摂取するとしないとでは、4倍も老化の速度が違う」というデータでしょうか。
2006年に発表された東京医科歯科大学と東京都老人総合研究所の研究チームの実験結果なのですが、
ビタミンCのない餌しか与えられていないと酸化ストレスが高くなり、ビタミンCを含む餌を与えた対照群に比べて4倍寿命が短くなることが観察されたとのこと。
人間での研究ではないとはいえ、同じようにビタミンCを体内合成出来ない動物での実験ですから、ビタミンCはとにかく抜かりなく摂取するのは、アンチエイジングの鬼たる者、あまりにも当然のことなのです。
ビタミンCはとにかくまず、体中のコラーゲンを合成する時に必須の存在です。コラーゲンは人の体のたんぱく質の約3分の1を占めており、皮膚の真皮、骨、軟骨、靭帯、腱、血管を構成しています。細胞と細胞の間をつなぎ合わせているのもコラーゲン。
その大事なコラーゲン分子を体内で作る時に、ビタミンCはなんと合計3回も必要です。ビタミンCがないと欠陥コラーゲンになるどころか、実はまったく作れないそうなのです。
コラーゲン繊維は規則的な3重らせん構造をしていますが、ビタミンCが足りないと弾力性や強度があるらせん構造を作れないので、皮膚にハリがなくなり、肌荒れしやすくなり、血管ももろくなり、出血しやすくなります。
ビタミンC欠乏の症状のほとんどは、コラーゲン欠乏の症状でもあったわけなのですね!

実は骨の20%、軟骨の50%がコラーゲンで出来ています。だからビタミンCが不足すると骨の脆弱にもつながることはカイロプラクターとしても重要視しています。ビタミンCが足りないと骨折しやすくなるし、ぎっくり腰やヘルニアも悪化しやすくなります。
むち打ち症で長年苦しんだ方が、ビタミンCとコラーゲンの投与で大幅に改善する例もあるほどです。
骨折を早く治したい人におすすめなサプリは?と問われる時に、私がおすすめするセットがコラーゲンペプチド、ビタミンC、シリカの3姉妹です。
コラーゲンペプチドでコラーゲンの原料を摂取して、ビタミンCで合成を高め、シリカで丈夫なコラーゲンの土台を束ねるという完璧の作戦でございます。これはたるみが気になる方にもおすすめレシピです。

これは最近知ったんですが、ビタミンCって、実は身長の高低にも関係しているそうです。
一卵性双生児で、一方にビタミンCを与えたら有意差を持って与えられた方の身長が大きくなるそうなんです。うちの息子は現在21歳なのですが、身長が184㎝あります。
15歳くらいですでに180cm近くまで伸びていました。夫173㎝私159㎝、両親そう大きくもなく、双方の親戚を見てもこんなに高身長の人物は見かけません。
乳製品は無しで来たので、ここまで伸びたのは出汁と、シリカが多い水ojasを毎日料理にも味噌汁にも使ってきたせいもあると思いますが、でも実はビタミンCも関係しているのかもしれないと今になって思っています。
市販のお菓子を与えなかったせいで、おやつとして大好きすぎたフルーツ、特にめちゃめちゃよく食べていた温州ミカンのビタミンC、そして毎日夕食の最初に、ベジファーストのため儀式のごとく食べていたキャベツやらブロッコリーのサラダのビタミンCが影響しているのかもと思っています。
あと意外にもビタミンCが多い海苔も、食卓に必ず置いていました。
二十歳をすぎた今も、息子はビタミンCとクリルのサプリだけは必ず飲んでいるようです。あとホワイトバーチモイストウォーターも、長年使って良さを実感していて愛用しているようです。
美容面でもビタミンCは重要です。
コラーゲンの件は書いた通りですが、実は潤い肌に欠かせないセラミドの生成を高めることで、乾燥肌予防にも関わっています。そしてもちろんシミ予防や改善にも!
ビタミンCは表皮細胞の増殖や細胞分裂を促進し、顆粒層から角質へ変換する過程でセラミドの生成を促します。
そしてビタミンCはシミの原因となるメラニンを生成する酵素を抑制し、黒くなっている部位を還元して美白するという2つの強力な作用でシミに働きかけてくれます。
このあたりは有名な事実ですね。
またビタミンCはスーパーオキシドなどの活性酸素を処理する抗酸化成分でもあります。

ところで人間の体の中で、一番ビタミンCが多く存在している臓器はどこだか分かりますか?
ここまで話してきた内容から肌だろう?血管?骨?って思うじゃないですか。ブブーッ!違います。実は圧倒的に「副腎」なのです。
副腎は、左右の腎臓の上に小さな三角帽のように乗っかっている約5gの小さな内分泌器官で、
生命維持に不可欠なホルモン(コルチゾール、アドレナリン等)を分泌する臓器です。
ストレスが多い人は副腎で分泌するストレスホルモン「コルチゾール」も増えています。
「コルチゾール」はストレスに打ち勝つための大事なホルモンなので、
別に体に悪いものではないのですが、増えすぎるとニキビが出来やすくなり、むくみやすくなり、高血圧や糖尿病になりやすくなり、生理に問題が起きたり、太りやすくなり、認知機能が落ちて、やる気が出なくなり、鬱を招くこともあります。
「コルチゾール」は老けホルモン、死のホルモンとも呼ばれるので、過剰分泌には注意したいところです。
副腎でコレステロールが水酸化されて「コルチゾール」などの副腎皮質ホルモンが分泌されますが、その過程でビタミンCが必要になります。
だから副腎にはビタミンCが、なんと血中濃度の150倍も存在しています!
ストレスフルであればあるほど現代人の副腎にはこんなにもビタミンCが多いし、ビタミンCが副腎に優先的に使われてしまうと、他の部分では足りなくなってくるわけです。
ストレスが多いと自覚している方にとっても、ビタミンCは超重要です。
ストレスの多い方はビタミンCが消費されやすく、不足しているとストレスに抗うのが大変になります。

10年ほど前、サプリを開発する時に課題だったのは、
ビタミンCは水溶性だから尿にすぐ出てしまいやすいことと、自らが酸化されることで抗酸化力を持つ存在なので、どうしても酸化しやすいことでした。
血中維持率を高くするためには、精製されたものをたくさん摂るより、ポリフェノールやその他有機酸などを含む植物丸ごとの未精製のものがいいなということになり、酸化しやすいビタミンCをいかに酸化させないかという工夫もいろいろ考えました。
ビタミンCって、天然由来とか言ってもトウモロコシやじゃがいものでんぷんから化学合成したものが多く、この時によく遺伝子組み換え作物が使われます。
次に多いのが合成ビタミンCに果実粉末か、果物からビタミンCだけを分離精製したものを混ぜてナチュラルっぽい雰囲気を出しているもの。
理由としては、まず原料が安いからというのと、ビタミンC500㎎とか1000㎎とかすごい量を配合出来るからなんでしょうね。これってSPFの時と、なんだかちょっと似ています。数字が高いと皆さんすごいってなりがちなので。
私たちはポリフェノールやその他有機酸などを含むオーガニックのアセロラを果実丸ごと粉末にし、果実に含まれている無数の成分がチームワークで働き体内での利用効率を高め、血中持続時間をより長く保てるようにしました。
そして「テトラセルミス」という緑藻由来のSOD酵素を加え、不安定なビタミンCを安定させました。SODは活性酸素のスーパーオキシドも処理してくれるので、ビタミンCはその役割をSODに任せて他のことに集中出来ます。
そして成人男女に1日に必要な100㎎を3粒で摂れるように設計しました。
東京都健康長寿医療センター研究所の老化制御研究チームの石神昭人先生らの研究では、
20歳から30歳の6人の方が50㎎、100㎎、200㎎のビタミンCを飲んだ後のそれぞれの血漿中のビタミンCと尿中のビタミンCを調べていました。
これを見ると、血漿中の濃度はだんだん増えて約1.5時間~2.5時間がピークではありますが、約6時間くらいは一定の濃度を保っているようです。なのでビタミンCは、出来たら6時間おきくらいに摂取するのが理想です。
そしてたくさん飲んだらいいかというとそうではなくて、50㎎飲んだ時に比べて100㎎飲んだ時は、血漿中のビタミンCは確かに2倍に増加するんですが、じゃあ200㎎飲んだらその倍になるかと言えばならなかったそうなんです。
それに対して、尿中への排泄は、50㎎の時も100mgの時も尿には排泄されていなかったのに、200㎎になると一気に尿中に増加したそうです。1日のビタミンCの血漿濃度は400mgで飽和してそれ以上は無意味だという説もあります。
たくさん飲んでも尿に排出してしまっては仕方ないですよね。
でも、原尿からもまた再吸収されるものもあるとは思いますし、病気の治療での大量投与を否定するわけではありません。もちろん大量に摂りすぎると胃腸への負担によって下痢や嘔吐、食欲不振などの影響が現れる可能性はあります。
ビタミンCは、スーパーオキシドなどの活性酸素を還元して水と酸素に分解してくれる抗酸化物質ですが、大量のビタミンC摂取は逆に活性酸素の過酸化水素を増やし、最凶の酸化作用を持つヒドロキシラジカルを誘発します。がん治療に使われる高濃度点滴(血中濃度400㎎)はこのメカニズムをうまく利用して活性酸素でがん細胞を叩くわけなのですが、この意味でも私は健康な人が日常的に過剰に摂取することには懐疑的です。
私はサプリメントで摂るのは、確実に押さえておきたい100㎎くらいで、あとはキャベツとかブロッコリーとかピーマンとか海苔とか食べ物で自然に摂ればいいと考えています。
体内でのビタミンC合成ができない人間にとって必要なビタミンCとは、量ではなく質が重要だと思っています!
1位アセロラ
2位グァバ
3位焼き海苔
4位赤ピーマン
5位芽キャベツ
6位黄ピーマン
7位キウイフルーツ
8位ブロッコリー
9位菜の花
10位パセリ
有名なことではありますが、ビタミンCには抗ウイルス作用のインターフェロン、白血球、マクロファージを活性化する作用があります。さらにC自体にウイルスを不活性化させる力や、風邪で生じた活性酸素を無害化する作用もあります。
みんな知ってるビタミンC、されど知らないビタミンC。
あらためて注目したい栄養素だなと感じる今日この頃です!
1968年大阪府生まれ。カイロプラクターとして骨の歪みの矯正から、食事や生活指導も行う代替医療の治療家。30代からエイジレスな生き方の研究を始め、2005年に始めた「アンチエイジングの鬼」が超人気ブログとなる。2008年、国産オーガニックコスメ&フーズブランドの草分け「アムリターラ」を創業し、現在も代表と商品開発を兼務。

アンチエイジングの鬼 コスメキッチン出張所
株式会社AMRITARA代表 勝田小百合