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HYGOE[ヒュッゲ] 居心地が良い空間や時間「ヒュッゲ」を大切に過ごす

一年でいちばん肌が暗いのが、今…… だから秋ヒュッゲで、透明感を取り戻す 昔から、人は夏に一才、歳をとると言われてきた。なぜなら、肌にとって夏はやっぱりいちばん過酷な季節。紫外線に高温多湿、肌も体同様、夏バテして、見た目にも秋の始まりに肌はいちばん老けて見えたりする。でも幸い、秋はお手入れにいちばん適した季節。天候も安定して気持ちも穏やかに。幸い、秋向けの化粧品は肌自体を丁寧に癒してくれる。だからこその秋ヒュッゲ。1年でいちばん肌を暗くする様々な要素を取り払い、透明感を取り戻すために、秋はゆっくりじっくり、ヒュッゲなお手入れしてほしい。

1 FEMMUE

肌色の夏バテに、発光トーンアップ効果
つるんと艶肌への導入美容液!

夏の疲れは、主に肌色に現れる。どんよりした肌色の濁りは、やはり夏バテと紫外線がもたらすもの。だから秋の始まりは1年中でいちばん肌のトーンが暗く、輝きが見えないと言われるほどなのだ。そこで“肌色の夏バテ”とも言うべきトーンダウンに届けたいのが、人気のファミュの美容液。安定化したビタミンC誘導体と3 つのツヤ成分※1を配合。内側から輝くような、光に満ちた明るい印象をもたらすばかりか、毛穴を引き締めキメを整えてくれる。それも古い角質をやさしくオフ、化粧品の浸透※2を高める導入ケアの働きも兼ねているから、とても頼もしい一品だ。 ※1サンフラワー油、ビザボロール、トコフェロール
※2角質層まで

ルミエールヴァイタルC

30mL/¥8,000+税 ★

2 uruotte

頭皮ストレスも癒すシャンプーの名品が
コスメキッチンと香りのコラボ!

今や亜熱帯のような高温多湿、日本の夏は頭皮にもかなりのストレスをもたらしているはず。だから秋はシャンプーも存分にこだわりたい。例えば日本発信のロングセラー、オーガニックの名品、ウルオッテのナチュラルシャンプー。今回コスメキッチンとのコラボが実現した。敏感な頭皮もやさしく潤す働きが人気だけれど、そこに何とも言えないリゾートの地に咲き乱れる花々のようなエキゾチックフラワーの香りのオリジナルが一品加わったのだ。18種類の植物エキスがしっとりと洗い上げ、シャンプーだけでもハッとするほどのツヤやコシが生まれるのも嬉しい。

ナチュラルシャンプー(エキゾチックフラワー)

260mL/¥3,000+税 ★

3 SONETT

他の木に寄生して育つ宿り木の神秘。
類まれなる生命力を、ひと瓶に収めて

自然の神秘、生命力の不思議、植物のたくましさをそっくりを教えてくれるのが、宿り木。他の木に寄生して育つ、マリモのような球体の植物は、寄生した幹から水分や栄養分を吸い取るのにその木を枯らさないし、自らも1年中枯れない。自然界の掟に反する生命力から、花言葉は「困難に打ち勝つ」。その恩恵をそっくり1瓶に詰めたのがこのオイルなのだ。たっぷりのヤドリギエキスに加え、オリーブ果実油やラノリン配合。冷えやむくみもマッサージでじんわり和らげ、しっとりもっちりの肌に仕上げていく。ラベンダーの香りがなんとも心地よい。

ヤドリギ マッサージボディオイルLA

145mL/¥4,000+税 ★
9/13(金)発売

4 trilogy

秋の日の2週間、丁寧に肌を労わる
フレッシュビタミンCの恵み

今や美白は“春先から始めるもの”。でも以前は秋になって気候も落ち着いてきてからゆったりと紫外線のアフターケアをするのが普通だった。秋が、肌のお手入れにも1番最適だと言われるのも、天候が安定しているからなのだ。この機を逃さず、トリロジーで2週間集中ケア美容液。使う直前にビタミンCパウダーを調合、オーガニックの代表的なブランドがCの力を最大限に引き出して届けるテクノロジーを備えて登場したのは、とても歴史的なこと。ヒアルロン酸とローズヒップオイルも同時に届いて、くたくたの肌もぴんとする。肌の明るさにハッとするかもしれない。

Cブースタートリートメント

12.5mL/¥5,200+税 ★

5 MARTINA

肌がバームを恋しく嬉しく感じる時。
とっておきのバームが生まれた!

この時期、急にバームが恋しくなる。濃厚な膜で肌をじっくりとリペアしてくれる安心感からだろう。そこで今、コアなファンを抱えるマルティナのバーム。ローズやティーツリーのバルサムが既に人気だが、今回ここにリッチスキンバルサムが加わった。一言で言えば、肌荒れトラブルにもしっかり対応する問題解決型。特に夏の疲れによる不安定さやカラカラの乾燥から、ひと塗りで解放してくれる速攻的な働きかけが自慢だ。ゴワゴワの肌が1回で柔らかくなる、マスクのような濃厚な保湿膜。メリッサのすっきりとした香りが、溜まった疲れを癒してくれそう。

リッチ スキンバルサム

15mL/¥2,200+税 ★
9/13(金)発売

6 Sunfood SUPERFOODS

希少価値のブラックマカで、広い意味の
エイジングケア×心身へのパワーアップを!

秋ヒュッゲには、夏の疲れを癒すだけでなく、過酷な冬へのエネルギーを蓄えるという意味合いもある気がする。だからブラックマカ。マカ全体の数%というほどの希少価値。アンデスの標高4,000m以上の高地で、20℃からマイナス15℃という温度差ゆえに雑草や虫も生息できない地に生息している。まるで士気を高めるように、気持ちを前に向かせるアプローチから、戦争中、兵士を勝利に導くなど数々の伝説を生んだほど。ブラックマカの黒色はグルコシノレートやアルギニンがとりわけ豊富である証。広い意味でのエイジングケアと心身のパワーアップの掛け算ケア!

ブラックマカカプセル

90粒/¥4,000+税 ★

7 Antipodes

瞬時に肌がトーンアップ、
その鮮やかな手際に人気集中のマスク

何だかくすみがちな秋の肌。原因不明の赤みや肌の不安定を伝えるカサつき、肌荒れやテカリなど、どう対処したらいいか、方法に困っている肌変化に見舞われたら思い出してほしい。ともかく1回でも目に見える違いが現れるマヌカハニーマスクである。ブランド名もオーラ、文字通りのオーラ肌に導いてくれる証でもあるのだろう。抗菌作用でも知られるマヌカハニーを配合、瞬時に肌をトーンアップしてくれるその手際で絶大な人気を誇る。しっとりと肌に吸い付くリッチなクリームタイプ、マスクとしてはもちろん、染み込ませても、きっと好きになるはず。

オーラ マヌカハニーマスク

75mL/¥4,500+税 ★

8 amritara

悠久のロマンに全身浸り切る
ヒマラヤ岩塩のお風呂ヒュッゲ

自然の恵みの中でも、何だかとても深いところからの神秘のパワーを感じるのが鉱物系。これも3億8000万年前と言う悠久の昔に起きた衝突で閉じ込められた海水が、1千度以上の高熱のマグマに焼かれて作られた海のミネラルと言う、太古のロマンそのもののストーリーを持つヒマラヤ岩塩なのだ。さらにこの岩塩を野生のローズマリーとともに焼くことで還元力をさらに高め、お風呂の中では硫黄の香りが漂い、豊富なミネラルが温泉と同じように、美肌に加えエネルギーをチャージしてくれる。自宅でヒマラヤ岩塩風呂。この時期、体の芯まで癒されるお風呂エイジングケアは、最高のヒュッゲとなるはず。

ヒマラヤ岩塩バスソルト 120g

120g/¥500+税 ★

ヒマラヤ岩塩バスソルト 520g

520g/¥1,800+税 ★

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Kaoru Saito's Column

<第四章> Hygge

時々やってくれる辛い気持ちから、救ってくれる“1人ヒュッゲ”……
それは言霊が入った言葉を、ただ唱えるだけ

ストレスのない人はいない。心の痛みを感じずに生きることは難しい。イヤなこと面倒なことを全部避けては通れない。仮に避けられても、それではちゃんと生きていることにはならないから……。ともかく、地球の掟として、知恵ある人間には辛いことがつきもの。「楽は苦のもと、苦は楽のもと」と言うように、人生は、喜びの分だけ悲しみも、楽しい分だけ辛いこともあるのだと、まずそれを認めなければ。

北欧で生まれたヒュッゲも、1年の半分以上は暗く過酷な冬……誰でも気が滅入ってしまいそうな長すぎる季節をどう乗り切るか、そのための苦肉の策、発想の転換から生まれたものだと言っていい。決して、あっけらかんとした楽天的習慣ではないのだ。でもだから、家具はぬくもりあるナチュラル素材を。食器は目にも鮮やかなビタミンカラーを。そして生き方には、何気ない日常の出来事にも喜びを感じるヒュッゲの精神を。素晴らしい知恵である。

じゃあ、時々やってくる辛い気持ちからも、ヒュッゲは私たちを守ってくれるのだろうか? もちろん、誰かとのんびりお茶を飲むだけで、自然に消えていく負の感情もあるはず。でも辛い時はむしろひとりでいたいと思ったりもする。ヒュッゲを共に楽しむ相手が見つからないと言う時もあるのだろう。

だから考えた、“一人ヒュッゲ”。いやヒュッゲの基本形は、むしろ一人。花に水をやったり、お菓子を焼いたり、絵を描いたり、アロマを炊いたり……もう無限に方法はあるはずで、その一つ一つに喜びを感じれば、どんな辛さもみるみる和らいでいく、それだけは間違いないのだ。

でももっと急を要する時、今すぐに気持ちを切り替えて前向きにならなければいけない時、そうしたヒュッゲでは作用が穏やかすぎると思うこともあるのかもしれない。そんな時、言葉によるヒュッゲはどうだろう。

私自身気持ちが落ち込んだ時、今すぐ前を向かなければいけない時、多くの場合、言葉に頼る。先人が残していった、言霊がたっぷり入った名言の数々に。何らかの失敗をしたときには、例えばこんな言葉を引っ張り出すのだ。
「雲の上はいつも晴れ」(古いことわざ)。「虹が見たければ、多少の雨は我慢しなくちゃ」(ドリーバートン)。「火はいくら下に向けても、炎はいつだって上へ燃え上がる」(チベット宗教)

そして一方、ちょっと心が折れそうになった時、自分は結果、不幸かもしれないと思う時、繰り返し繰り返し、心の中で唱える言葉たちがある。それはやはり、幸せとは何かについての格言。
「幸せとは、幸せを問題にしない時を言う」(芥川龍之介) 「明日何をすべきかを知らない人間が不幸なのだ」(ゴーリキー) そして、「人は、自分が幸福であることを知らないから、不幸なのである」(ドストエフスキー)

これらは自分にとっての一言ヒュッゲ。いつ引っ張り出しても穏やかに、自分を救ってくれるのだ。大丈夫、今のままでもと。

齋藤薫美容ジャーナリスト/エッセイスト
女性誌編集者を経て独立。女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザー、NPO法人日本ホリスティックビューティ協会理事など幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。最新刊は初めての男モノ『されど、男は愛おしい』(講談社)。また『“一生美人”力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)他、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など多数。

Feel nature Choose sustainability 〜自然を感じ、持続可能なライフスタイルを〜

この便利な世の中の文化を維持・進化させるために、
自然界に学び、共存共栄できるような暮らし方、
自然に負担を掛けない有機的なライフスタイルを提案していくという意味でのFeel Nature。
Sustainabilityとは持続可能性。つまり、環境や社会にやさしいということ。
未来もずっと、現在のような環境下で人類が地球上で生活し地球上のすべての人が
できるだけ平等に社会的恩恵を受けられることを願っています。